XcodeでOpenCV開発 - MineAP’s diary

気がつけば2600PV。これからも皆様の役に立つブログでありたい。

さて。先日の日記の通り、Xcodeを使ってOpenCVプログラミングブック (奈良先端科学技術大学 OpenCV プログラミングブック作成チーム著)に掲載されているソースコードのビルド、実行をやっていきたいと思います。

以下、その手順。

まず、Xcodeを起動しましょう。

/Developer/Applications/Xcode.app

にあります。
そして、新規プロジェクトを作成します。
とりあえずコマンドラインのアプリケーションを作るという方向で行くことにします。
Command Line Utility の、C++ Tool を選択して「次へ」をクリック。

次にプロジェクトの名前を設定。ここは自由に。私は「OpenCVTest」としました。
プロジェクト名を入れ終わったら「次へ」をクリック。

これでプロジェクトが生成されました。
次に、プロジェクトの設定を編集します。
プロジェクト-プロジェクト設定の編集をクリックします。

表示されたプロジェクトの情報ウィンドウの"構成"タブをクリックします。

ここで構成リストを編集しましょう。
Xcodeは通常、IntelとPowerPCの両方で使えるユニバーサルバイナリの実行ファイルを作ろうとします。
ですが、私がインストールしたOpenCVライブラリは、Intel用にコンパイルされており、それによって作られるリンクライブラリはIntelプロセッサ向けのものです。
そのため、通常の設定だと「PPCでは動かない」という理由でビルドが失敗します。それに対応するため、Intelプラットフォーム用の新しい構成を作ります。

"Release"という構成を複製して、"Release(Intel)"とします。
その後、一番下の"デフォルトの構成"を変更して"Release(Intel)"に変更しましょう。

次に"ビルド"タブをクリックします。
ここの"構成"を"Release(Intel)"にした後、"有効なアーキテクチャ"を編集します。

"有効なアーキテクチャ"をダブルクリックすると編集用の窓が現れます。
PowerPC関連の項目をクリックして、リストの下にある"-"ボタンを押してリストから削除します。削除が完了したら「OK」をクリック。

これで、Intel CPU向けのアプリケーションが作れるようになりました。
次に、検索パスを追加します。

ヘッダファイルとライブラリの検索パスを以下のように追加します。

(注意最初私が参考にしたウェブページには /sw/include/opencv と /sw/lib を使うように指示していました。しかし、/sw/include/opencv は存在しなかったため、別なところを探し、/usr/local/include/opencv を見つけました。OpenCVのインストール時の設定で変わる可能性がありそうです。)